蠍は留守です記

蠍の不在を疑わずに眠る暮らしの記録

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小豆島へ行ってきた(前編)

ずっと小豆島に行きたかった。ようやく行く機会を作って、足を運んだ。瀬戸内国際芸術祭の会期を外して行ったので、島の人々にかまってもらいながら、ゆったりと過ごすことができた。

小豆島2泊+直島1泊の予定が結果的に小豆島3泊になった今回の旅は、あわゆきさんとの2人旅。1回で書けるかなと思ったけど、さらっと書いても結構長くなるので、前後編にわけようと思う。淡々と。記録だけ。

小豆島に向かうフェリー上からの景色

船に乗るのが本当に好きだ。小豆島に行くために船に乗るのか、船に乗るために小豆島に行くのか、正直わからないくらい。せっかくだから行きと帰りは別ルートの船に乗ることにしていた。いやしかし、はじめての瀬戸内海、あんなにも美しいとは。静かな海。ただただうっとりした。

乗ったフェリーの船上にはヤノベケンジ氏の作品、ジャイアント・トらやんがいた。景色とのコントラストといい、サイズ感といい、シュールだった。

船上のトらやん

坂手港に着くと、そこにもヤノベケンジ作品があった。ザ・スター・アンガーというらしい。野外作品は瀬戸芸会期でなくても展示したままになっている。

ザ・スター・アンガー

何かパンフレットをもらおうと観光案内所を訪れると、わらわらと人が出てきて、あれもこれも教えてくれて持たせてくれて、目的地行きのバスに送り込んでくれた。人とのふれあいがとても愉快だった。

旅程、2日目

神懸山、寒霞渓

2日目には、朝からロープウェイで寒霞渓へ。登った先にある鷹取展望台の標高はスカイツリーよりちょっと低いぐらい。あんなに小さな島なのに、起伏はすごいんだなぁと改めて思う。

鷹取展望台

帰り道は地元の人におすすめされるがまま、小豆島霊場18番札所である石門洞がある方のルートを選んで下りた(他にもルートはある)。途中、野生の猿の群れに遭遇して足止めを食らったが、何事もなくすれ違うことができてよかった。地元の人の言うとおり、石門洞に圧倒されたし、不動明王大石仏も素晴らしかった。

小豆島霊場18番札所・石門洞

醤の郷

下りたあとは醤の郷へ行き、お醤油屋さんをいくつか見て回った。その前後にあれやこれやいろいろあって、食べたいものを逃したりしたのだけれど、最終的にはヤマサン醤油のお母さんにおそうめんやらお漬物やらたくさんいただいてしまって、プラマイゼロどころかプラスに転じた。そしてお母さんの話が面白すぎて、細かいことはどうでもよくなった。

ヤマサン醤油の工場

旅程、3日目前半

そもそも3日目は直島に渡る予定だった。瀬戸芸会期以外は直行便がないので、豊島経由。しかし、小豆島、好き過ぎて離れがたくなってしまった。協議の結果、宿を確保してもう1泊。ほくほく。

そして雨の中バスに乗り、福田港まで行った。『八日目の蝉』の舞台。
「その子はまだご飯をたべていません! よろしくお願いします...!」
うわーーーーーーん!!! うわーーーーーーん!!!

福田には小豆島五社八幡宮のひとつ、葺田八幡神社がある。応神天皇行幸の際の伝説が残っているそうだ。建物には波や魚のモチーフが見られた。

葺田八幡神社

帰り際、港の食堂で食べたちくわが存外に美味しかった。(私自身は普段ちくわがあまり好きではないのだけど、一緒に旅行したあわゆきさんが頼んだのをひとくちもらったら、本当に美味しかった!)

ちくわ

後編に続く。


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