蠍は留守です記

蠍の不在を疑わずに眠る暮らしの記録

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秋田竿燈まつり2013、昼竿燈

秋田竿燈まつり2013 初日で夜竿燈を楽しんだ翌日、昼竿燈見物にも繰り出した。

竿燈妙技会といって、竿燈の演技とお囃子を競う場なのだそうだ。団体戦・個人戦とあり、規定演技と自由演技で競う。

昼竿燈、妙技会

私達が主に見物したのは、竿燈を持ち上げて差し上げる「流し」からはじまって、「平手」「額」「肩」「腰」という5つの技を5人一組で競う団体規定演技。型の美しさを競う。直系6メートルの枠が引いてあり、枠外へ出ると減点とのこと。

風が強く吹くと竿燈が煽られ、観客から思わず悲鳴が漏れる。私達が見ていたのはまだ予選とはいえ、風を読みながらの演技は真剣勝負そのもの。囃子方の本囃子にも熱が入っていた。

囃子方の笛

囃子方のおじさんたちがとてもかっこよくて、年季が入った背中の渋みも堪能させてもらった。

おじさんの背中

演技を見ていると、近くで観戦していた親子連れの会話が聞こえてきた。

子供「お囃子なんかなくても(竿燈は)上げられるよねぇ」
母親「何言ってんの、お囃子がなければ上げられないのよ」
子供「だって、上げるのは差し手でしょ、お囃子がなくなって上げられるよ」
母親「お母さんはそんなの認めない。お囃子あっての竿燈なの」

小学校低学年男子といった年頃の子供は、なんだかよくわからないというふうな顔をしていた。お母さんは毅然とした横顔で演技を見つめていた。そして最後にお母さんはこう言ったんだ。「あんたも大人になれば、きっとわかるよ」と。

彼女のこと、かっこいいお母さんだなぁと思った。私はそんなふうに子供に何か伝えられるものを持っているだろうか。

おまけ:竿燈会場まわりのあれこれ

妙技会はエリアなかいちというエリアで行われ、さまざまなイベントが行われていた。秋田の大学生による子供向けワークショップや体験型のイベントなども出ていた。そのあたり気になって、いろいろ話を聞いたりしてみたかったのだけれど、帰りの時間があったのであまりのんびりはできず。

美味しそうだったので、トマトすくいで遊んでみたりした。こういう発想いいなぁ。

ミニトマトすくい

最後に、プレオープン中の新秋田県立美術館に立ち寄った。まだ展示物はないものの、中を見て歩くことができるようになっている。安藤忠雄氏のお仕事だそう。写真はカフェスペースからの眺め。

新・秋田県立美術館

ちょっと前に安藤忠雄氏の建築について知人とあれこれ話していたので、その時の内容も踏まえて眺めてみた。その時の話につながるものとして象徴的だったのが、カフェスペースだなぁと思った。

その内容については、また機会があれば書こうと思う。


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