蠍は留守です記

蠍の不在を疑わずに眠る暮らしの記録

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2016-01-01から1年間の記事一覧

旅とわたし:好きな旅の景色

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の25日目です。 私はいつでも旅の途中にいるような気がする。旅の話だけでアドベントカレンダーを書いてきて、余計にそう思うようになった。 まるで停泊する船のように、今いる場所に留まっている。今いる…

旅とわたし:飯坂(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の24日目です。 旅にははじまりがある。旅には終わりがある。私の旅がどこからはじまったかといえば、生まれ故郷なのだろうと思う。 私は福島県福島市にある飯坂という街で生まれ育った。 春には桃の花が…

旅とわたし:パリ(フランス共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の23日目です。 大人になると、ひとつずつ「はじめて」が減っていく。大きな「はじめて」も小さな「はじめて」もある中で、はじめてひとりで海外に渡ったときのことは強く心に残っている。 はじめて単身で…

旅とわたし:函館(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の22日目です。 好きな作家の故郷であったり、作品の舞台であったりする土地には心惹かれる。前回紹介したリヨンはサン=テグジュペリの故郷だし、10日目に書いた小豆島は角田光代作品である『八日目の蝉…

旅とわたし:リヨン(フランス共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の21日目です。 リヨンはフランス南東部にある歴史ある街だ。先日紹介した金沢と同じく、街をふたつの川が流れている。海が好きで海の街を多く紹介してきたが、川が流れる景色を同じくらい愛しており、リ…

旅とわたし:モナコ(モナコ公国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の20日目です。 モナコ公国は南仏とイタリアの間くらいにある小さな国だ。街の中がF1のコースになることでも有名だろう。海に面しているイメージが強いが、意外と山が多いそうだ。ニースに滞在していたと…

旅とわたし:金沢(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の19日目です。 はじめて金沢に訪れたとき、私はいろいろなことに倦んでいて、どこか遠くに行きたいという気持ちばかりが募っていた頃だった。「どこか」というそれが、どこかわからないままに。 前日くら…

旅とわたし:チェンマイ(タイ王国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の18日目です。 前回紹介したバンコクに引き続き、今回はタイのチェンマイ。チェンマイは古い王国の首都で、今でもタイ北部の文化の中心と言われている。 国際カンファレンスに参加するために滞在したが、…

旅とわたし:バンコク(タイ王国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の17日目です。 台北に慣れてしまうと、まるで台北=アジアみたいな気分になってしまうのだが、普通に考えてそんなことはない。今回は最も直近に旅した国・タイから、バンコクを挙げておきたい。 「はじめ…

旅とわたし:台北(中華民国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の16日目です。 アジアの都市でいちばん馴染みがあるのは、台北だ。はじめて訪れる前から、なんとはなしに親しみがあり、はじめて訪れたあとは何度も行きたくなる街になった。 去年のアドベントカレンダー…

旅とわたし:マカオ(中華人民共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の15日目です。 ここまでポルトガルの街をいくつか紹介してきたが、ポルトガルの面影を残す街として興味を持っていたのがマカオだ。旧ポルトガル植民地で、今は中国特別行政区となっている。 地形が独特で…

旅とわたし:リスボン(ポルトガル共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の14日目です。 ポルトガルの街について書いてきたので、首都であるリスボンも紹介しておきたい。リスボンの首都圏はテージョ川と呼ばれる川の河口付近に位置している。何も知らずに一見すると、海に面し…

旅とわたし:ポルト(ポルトガル共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の13日目です。 小さな漁師町アヴェイロの次は、ポルトのことも取り上げたい。港湾都市としてはかなり大きな街なのだそうで、人口も多い。フランス最大の港湾都市マルセイユよりも都市人口が多い。歴史あ…

旅とわたし:アヴェイロ(ポルトガル共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の12日目です。 海と同じくらい、河川が好きだ。海辺の街が好きというよりは、水辺の街が好きなのだと思う。海から続く運河はまた格別によい。 運河といえば、思い出すのはアヴェイロ。ポルトガルの中ほど…

旅とわたし:松島(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の11日目です。 ここまでのエントリを読んでくれている方には、私が海辺の街を偏愛しているのは、もうおわかりかもしれない。そのとおり、私は海辺の街を訪れるのが好きだし、旅先では特に船に乗ることを…

旅とわたし:小豆島(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の10日目です。 南仏はよく熱海や伊豆などと比較される。確かに海岸線の起伏や建物の雰囲気が似ていて、特に西伊豆なんかは確かに南仏っぽさがあるなぁと感じる。 熱海や伊豆も好きだし景色もきれいなのだ…

旅とわたし:カリー=ル=ルエ(フランス共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の9日目です。 ニース、マルセイユと振り返ってきて、南仏を懐かしむのにどうしてもはずせない街がある。カリー=ル=ルエという小さな街。カリー=ル=ルエに立ち寄るきっかけになったのは、コート・ブル…

旅とわたし:マルセイユ(フランス共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の8日目です。 先日紹介したニースも含め、南仏は想い出深い土地のひとつだ。中でも、特に忘れがたい体験を私の中に残したのは、マルセイユだった。 マルセイユはフランス最大の港湾都市。商業都市である…

旅とわたし:ニース(フランス共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の7日目です。 海と言って思い出すのは、南の島ばかりではない。南仏の海の色も忘れることはできない。 タヒチ好きが高じてフランス語を学習するようになってからは、俄然フランスに興味が出るようになっ…

旅とわたし:パンコールラウ島(マレーシア)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の6日目です。 日本からクアラルンプールへ。クアラルンプールから車で2時間のルムッ港へ。ルムッからフェリーで渡ったところに、パンコールという島がある。 パンコール島とパンコールラウ島で構成されて…

旅とわたし:宮古島(日本)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の5日目です。 とてもよかったはずなのに、なぜか印象の薄い場所がある。もちろん、嫌な記憶があるわけではない。よかった記憶ばかりのはずなのに、なぜか印象が薄い。 誰かに「どうだった?」と聞かれれ…

旅とわたし:パマリカン島(フィリピン共和国)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の4日目です。 同じ南の島でも、太平洋の島々とアジアの島々を比べると、だいぶ違って見える。3日間南太平洋のリゾートを振り返ってきて、今日はアジアのリゾートのことを書いてみることにした。 フィリピ…

旅とわたし:ランギロア島(フランス領ポリネシア)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の3日目です。 南の島にも冬はある。南の島にも雨は降る。頭の中で南の島を想像するときには、ついつい忘れてしまうことだけれど。 はじめて冬の南半球に行ったのは、ランギロア環礁を訪れたときだった。…

旅とわたし:タハア島(フランス領ポリネシア)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の2日目です。 風景写真が苦手だ。切り取る範囲を瞬間的に決めるセンスがない。特に遠くまで開けた場所に立つと、何を写したらいいかわからなくなる。 2日目に紹介するタハア島は、先日紹介したボラボラと…

旅とわたし:ボラボラ島(フランス領ポリネシア)

このエントリは『旅とわたし Advent Calendar 2016』の1日目です。 旅が好きだ。旅が好きな人はきっと多い。日々を暮らしていると、なんとなく旅に出たくなる。人それぞれのスタイルがあって、誰もがみな思い思いの旅をする。 最近の私はといえば、移動は多…

はじめてのバンコク、ざっくりログ

仕事半分プライベート半分という感じでタイに来ている。特に前半はついでのひとり旅。 実はタイに来るのは初めて。もちろんバンコクも初めて。久しぶりに未体験の国に訪問ということで、忘れないうちにおおまかなログを残しておく。 国王ご逝去の直後 二週間…

自宅の押し入れを改造した話

古い集合住宅に住んでいる。これからもまだまだ住む覚悟を決め、使いづらかった押し入れを改造することにした。何より、おまえらちゃんずがドアを開けることを覚え、木製の引き戸をカリカリやる癖をつけてしまったので、それを防止する意味もあった。 実際に…

じわじわと今後が気になる『三宗教相談所』

なんだかあとからじわじわ来るようなものたちが好きだ。パッと終わってすぐ忘れるような、そういうものではなくて、時折ふっと思い出すような。むしろあとになればなるほど気になっていくような。 ちょっと前の5月半ばくらい、「三宗教相談所」というコンテ…

2015年初秋、藤野でのフィールドワーク

昨年、グリーンズさん主催のコミュニティ経済と地域通貨を知るクラスに参加した。 藤野という町は、神奈川県の北西、相模原市にある。昔から芸術の街として知られているとのこと。Googleで検索すると「移住」や「シュタイナー」という単語がサジェストされて…

2016年、新たな地平

2016年、明けましておめでとうございます。このブログで新年の挨拶をしはじめて6年目。ちょうど起業をした頃くらいからだけど、ここまであっという間の月日だったなぁ。 この5年はボジョレヌーボーばりの出来 この5年のブログを読み返してみると、どの年も「…

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